Recruit 学生・研修医の方へ

Message 教授からのメッセージ

Let’s make
progress together!
皆さんが地域に寄り添える
総合診療医に成長ができるよう
お手伝いをしていきます

学生と研修医の皆さん、こんにちは!このページを見ていらっしゃるということは、総合診療に少なからず興味があるということですよね。もしくは、どこで研修を受けようかな…と迷っていらっしゃるとか?いずれにしても、「地域のなかで活躍する、地域の患者さんを診るお医者さんになりたい」「離島やへき地の皆さんをお助けできるように、診療所で、ただ一人でもなんでもできる医師を目指したい」と考えたことがあるのではないでしょうか?

皆さんが育った時代は専門医志向がすでに定着していたと思いますが、私が子供の頃は地域のかかりつけの医院の先生がどんな患者でも断らずに診て下さっていた時代でした。ここの病院にいけば、とりあえず診てもらえるという安心感がありました。
しかし、今、「それはうちの専門ではないからね…」とすぐに診てもらえず病院を転々とする患者さんが増えています。私も循環器医として働いていた時期が長かったですが、専門医として診ていると、自分の領域はしっかり責任を持って診るが、他の領域はその専門医に診てもらった方がよりいいのでは…という思考になってしまうんですよね。専門医の少ない地域の患者さん、診断のつかない症状や他疾患併存の患者さんはなかなか医師に診てもらえないということが起こってしまっています。

医療が高度化し、ものすごいスピードで発展している今、専門の領域でしっかり最先端の治療をしてくださる先生はもちろん必要です。その先生方が力を十分発揮するためにも、その専門医の力が必要でない場合に活躍する「なんでもとりあえず診る医者」が車の両輪のようにいればいいと思いませんか?国(厚生労働省)や香川県もそのように考え、総合診療医の育成を応援して下さっています。

地域で患者さんが安心して生を全うするために、どんな患者さんでも断らずに診て人生に寄り添える医師が今必要とされています。

いかがですか?自分や家族のそばにもそういうお医者さんがいると安心ですよね?香川県は高松市内のような都市圏もあれば、離島・医師少数地域など皆さんが総合診療医として修練を積める環境が揃っています。皆さんが香川県で地域に寄り添える総合診療医に成長ができるよう、お手伝いをしていきます。

Features 当科の特色

  • 専門研修

    現代の超高齢社会では、地域の基幹病院で複数の臓器別疾患に対応して総合的に救急診療まで含めて「病院総合診療医」として診療ができ、また一方では在宅ケア、介護、予防医療、生活支援までの地域包括ケアシステムの担い手として地域を診る「家庭医」の両方の社会的ニーズが高まっています。当科では両方の専門医養成を目指して大学病院では外来診療における診断学、入院診療の診療スキル、診療マインド、研究心を、また臓器別専門診療科との連携のしかたを学びます。特に診断学では現場で必要な臨床推論・CT読影・エコー・内視鏡などのスキルを身に着けて頂きます。香川県内の病院・診療所との連携において在宅医療、一次二次救急、地域医療を学べるよう努めます。

  • 研究

    身近な臨床的疑問から臨床研究を行う研究心を持った医師を養成するとともに、自分で行った検査・治療が患者に与えた効果や有用性を報告して医療に貢献することを目指して臨床研究を実施します。細分化された領域にとらわれずむしろ細分化された分野を組み合わせて新しい研究テーマを見出す研究を行います。また、当講座で実施した医学教育や地域診療について現況とフィードバックを得るための調査も行っていきます。

  • 次世代のリーダー育成

    専門医取得、学位取得後、可能であれば教育への参画などできる人材へと育って頂きたいと考えています。一人ひとりのご希望に応じて、国内の総合診療施設への留学や、海外への臨床・研究留学などぜひ検討頂きたいです。それぞれの経験を香川に持ち帰って頂き、多彩な人材の集う香川総合診療になるといいなと期待しています。

市来教授
なんでも聞いちゃう!

Q&A

Q1

そちらの専門プログラムに入ろうか迷っています。特に力を入れている点、お勧めの点は何でしょうか?

A1

当プログラムをご検討頂きありがとうございます。まずは大学病院を始め香川県内の施設で研修頂き、県内の先生方と交流を深め、ご自分のネットワークを作って頂けることです。総合診療は地域の医療従事者や様々な専門診療科の先生方と幅広く連携しコミュニケーションを取り、診療を行う必要があります。研修中にいろいろな方々とお知り合いになって頂き、それが今後の自分の診療の幅を広げていくと考えています。また、若いころは一人ひとりの患者さんの診断のどれをとっても不安なものです。大学病院での研修中に臨床推論やエコー手技及び診断、CT画像診断や内視鏡検査など診断能力を鍛えてから、地域の病院での研修に移って頂こうと思っています。学外での診療で判断に迷った場合にも指導医へ相談できるよう、医療アプリを使ったグループチャットなどを準備しております。

Q2

総合診療は専門じゃない、専門の科に行った方がいいと言われて将来が心配です。総合診療を選んで大丈夫でしょうか?

A2

これまでの専門医志向が身に染みていらっしゃる先生方はそう仰るかもしれないですね。これまでの専門診療科と総合診療科の違いは、「臓器別疾患の最先端の診断や治療を提供する」か、「どんな患者さんも初期対応し、専門的な治療技術を必要としない一般的な治療や慢性期の継続加療・在宅からお見取りまでの医療を提供する」かの違いだと思います。後者の「専門医」が総合診療医となります。どちらの立場もいきなり交代しろと言われてもできないものです。ただ、総合診療医の中でも、どこかの臓器疾患に強い、という得意分野を持っていてもいいと思います。総合診療専門医を取得後、専門診療科で数年経験を積みたいというご希望も大学病院であれば対応可能ですので、遠慮なくご相談ください。

Q3

香川の出身ですが、香川大学病院に入ろうか、都会の研修病院に行こうか迷っています。香川に残る利点ってなんでしょうか?

A3

もし将来的に香川で仕事をしたいのでしたら、研修から香川で行って人脈を作っておくことが、後々の総合診療医としての仕事がやりやすく、幅を広げることが可能だと思います。いろいろな大学を転々とした経験からいうと、知人のいない環境で一から人脈を作っていくのはストレスがかかり、仕事も何倍も大変です。

Q4

出産・育児でブランクが長いです。これから専門医を取るよりも、地域診療で役に立てたらと思います。指導してもらえるのでしょうか?

A4

もちろんです。これからの医学界もまずは自分の人生設計を優先する流れになっていきます。その中で第一線で働く時間が一時期止まってしまったとしても、若い時期に覚えた医学の基本はすぐに思い出しますので、そのお手伝いをさせて頂きます。いつどんなことが起きて現場を離れてもいいように、若いうちにできる限りのことを吸収しておきましょう!また当院は医師キャリア支援センターを有しており、連携して御自身の医師キャリアを積み上げることをサポートします。

Q5

専門医として長く働いてきましたが、開業を考えています。地域の実情を考えてみると自分の専門だけでなく幅広い疾患に対応する能力が必要だと思います。学びなおすようなコースはありますでしょうか?

A5

私自身総合診療を学びなおしましたが、これからそのようなニーズが増えてくると理解しております。大学病院一体となって、地域診療を行うためのリスキリングコースを作ろうと考えております。

Q6

なんでも診れる医者って聞こえはいいですが、ものすごく勉強と経験が必要な気がします。自分でも大丈夫でしょうか?

A6

どの科に行っても最新の知識や技術をアップデートし続けないといけないのは同じです。医者って一生勉強だなとつくづく思います。総合診療も幅広く患者を診ることに特化している専門医として勉強や経験を積む必要はあります。どのような勉強がいいのか、どのように工夫したらいいのかなど総合診療医同士相談もできますので、一緒に研鑽を積みましょう!

Contact 質問・見学などの問い合わせ先

香川大学医学部 総合診療学講座・香川大学医学部附属病院 総合診療科

  • 087-891-2349
  • 087-891-5690

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香川大学医学部附属病院
医師キャリア支援センター

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