Basic 基本領域
香川大学総合診療専門研修プログラム
総合診療医は、日常遭遇する疾病と傷害等に対して適切な初期対応と必要に応じた継続的な診療を全人的に提供するとともに、地域のニーズを踏まえた疾病の予防、介護、看とりなど保健・医療・介護・福祉活動に取り組み、絶えざる自己研鑽を重ねながら人々の命と健康に関わる幅広い問題について適切に対応する能力が必要となります。本プログラムは標準的な医療を安全に提供し、疾病の予防に努めるとともに将来の医療の発展に貢献できる総合診療専門医となることを目指します。本研修プログラムでは、総合診療専門研修Ⅰ、総合診療専門研修Ⅱ、内科、小児科、救急科の5つの必須診療科と選択診療科で3年間の研修を行います。研修できる施設はさらに増やしていく予定です。
施設一覧
基幹施設 | 香川大学医学部附属病院 |
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総合診療Ⅰ (中小病院・診療所) |
綾川町陶病院、小豆島中央病院、さぬき市民病院、直島町立診療所、綾川町綾上診療所、 みとよ市民病院、まんのう町美合診療所・造田診療所、高松市民病院塩江分院 |
総合診療Ⅱ(大病院) | 香川大学医学部附属病院、香川県立中央病院、三豊総合病院、高松平和病院、高松赤十字病院 |
内科系 | 香川大学医学部附属病院、坂出市立病院 |
救急 | 香川大学医学部附属病院 |
小児科 | 香川大学医学部附属病院、坂出市立病院 |
Subspecialty サブスペシャルティ領域
病院総合診療専門医プログラム
病院総合診療専門医研修は、病院総合診療医学会が認定する専門医となります。内科系(小児を含む)、外科、救急を基本領域として、幅広い症候・疾患の病態を理解し、基本的な治療法を修得したうえで、より高度な病院総合診療の専門性を修得する研修です。
- どのような疾患・病態の患者にでも、全人的医療を実践する
- 併存疾患の多い患者の管理ができる
- 専門診療科との連携ができる
- 家庭医との連携ができる
- 地域包括ケアの要として地域と繋がり、患者やその家族、それを取り巻く地域環境を据えた診療ができる
- 他職種との連携ができ、リーダーシップを発揮できる
について経験し習得することを目標とします。基本的に3年間の研修が必要ですが、日本病院総合診療医学会の認定施設で研修した場合は最大2年間の連動が認められます。当科としては基幹施設として2025年度から研修を開始します。
オリーブさぬき家庭医・総合診療医後期研修プログラム(連動研修準備中)
日本プライマリ・ケア連合学会が認定する、新家庭医療専門研修プログラムの一つで、香川県内で取得できるものです。医師のみならず、医療・介護スタッフ、住民と連携をしながら、「本人や家族に寄り添うことができる医師」になることを目指すプログラムです。香川県は、全国一面積の狭い県であり、生活の場から高度医療機関までのアクセスは良く、患者さんの生活の場での医療から急性期・高度医療における治療までを診る研修を容易に行なうことができます。陶病院を中心とした香川県内の病院が研修施設となっています。当科としては、2026年度からの関連施設参加・連動研修開始を目指して準備しています。